2011年06月27日

清水港の津波対策を調べる

東日本大震災犠牲者のご冥福をお祈り申し上げますと共に
ご家族と被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます


多くの教訓をこれからのために活かすことが求められています。


清水の災害の歴史を調べてみました。

静岡市では、150年前と300年前に起きた地震が特に重要です。
•1854/12/23 (安政元年) 安政東海地震 M=8.4
•1707/10/28 (宝永4年) 宝永地震 M=8.4 → 富士山に宝永山ができた

この時、清水の各地の津波の高さは興津で3m、江尻で4.2m、入江で5.7m、清水で3~2.5m、折戸で2m、三保で3.1~6mとあります。(静岡県ホームページ
ちなみに、この時、四国では、約20mの津波に襲われているところもあります。
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/shiraberu/higai/saigaishi/index.html


清水港の津波対策を、静岡県清水港管理局のパンフレットで調べてみました。


図の三保の堤防を見てきました。


高さは、写っている車から推測するに、2.5メートルか?(海面からは、プラス1mほどか)
堤防の海側は、こんな感じ。


ちなみに、静岡県清水港管理局が示す想定津波の高さは、こちら。


(想定津波高については、現在議論になっていると思いますので、あくまで東日本震災が起きるまでの想定だと思われます。今後に注目が必要だと思います。)

もっといろいろ調べましたが、
情報源は、インターネットなどですから、誰でも調べられる内容です。
何か重要なことをご存知の方がいましたら、教えてください。


感想としては、
安政の大地震をベースに考えてきているようだが、
宝永の大地震も重要なのではないかと言うこと。

宝永地震の被害のほうが大きい部分については、そちらも参考にすべき。

そうした災害史に基づく情報が適切に情報共有できれば、
「清水にも20mの津波が来てすべて流されるかも」と言うような、ただ不安をあおるようなことはなく、
適切な避難方法が、「その時!」にもできるのではないか?

行きすぎた不安は、まちの本来の可能性や素晴らしさを見えにくくする。
すべては、不十分な情報からくるので、今こそ災害の歴史を見直し、地に足付いたしっかりとした情報を皆で共有したいものだと思いました。


(補足)
今回の津波被害にあわれた東北地方では、津波が到達するまで30分以上かかっています。
これは、震源と距離があるからで、その分津波が巨大化したものと思われます。
しかし、清水は、想定震源域から極めて近いため、揺れたら5分程度で津波が来ると言われています。
近いため、高さは大きくならない(今回のようには)かもしれませんが、到達まで速いと思われます。
「少しでも高く」は基本ですが、「少しでも早く、近くの高い建物へ」これが現実的です。
遠くの山より、近くの高い建物(3階以上)
これが、清水では大切な考え方だと思います。
  

Posted by HIROTAKA at 23:50Comments(0)災害対策